本記事の経緯
日常臨床でちょっとした調べ物や,知識確認をしたいと思うことは多々あります.
そのたびに本を取り出して調べるのは手間がかかる.そもそも持ち運びが面倒.ポケットサイズの本もあるが,白衣のポケットに常に入れるのはちょっと・・・(-_-)
そんなときに使えるアプリがあれば助かるな,と思って最近いろいろとスマホアプリを試してみています.
今回は最初に試した”Neurology Basics”というアプリについてご紹介です.
(自分はAndroidユーザーでiOSは使っていません.基本的にAndroidアプリを紹介します)
Neurology Basics
概要
神経内科全体に関する大まかな知識がコンパクトにまとめられています.
内容はすべて英語です.
アプリの説明で「Recommended for all medical students preparing for exams.」と記載あり,学生を対象にしたアプリであるよう.
目次
- Hemiplegia (変麻痺)
- Areas of cerebral cortex (大脳皮質)
- Blood supply of brain (脳幹流)
- Stroke (脳卒中)
- Paraplegia (対麻痺)
- Quada equina (馬尾)
- Neurologic bladder (神経因性膀胱)
- Peripheral neuropathy (末梢神経障害)
- Myasthenia gravis (重症筋無力症)
- Wasting of small muscle of hands (手指筋萎縮)
- Subarachnoid hemmorage (くも膜下出血)
- Ataxia (失調)
- Parkinsonism (パーキンソニズム)
- Chorea (舞踏病)
- Athetosis and Dystonia (アテトーシス&ジストニア)
- Headache (頭痛)
- Migraine (片頭痛)
- Myopathies (ミオパチー)
- Multiple Sclerosis (多発性硬化症)
- Epilepsy (てんかん)
- Coma (昏睡)
- Faciav nerves (顔面神経)
機能面
- ブックマーク機能:なし
- マーカー機能:なし
- メモ機能:なし
- 検索機能:なし
- コピー機能:なし
広告表示
あり.
各ページを開く時に画面全体に広告が表示される.
各ページの下部にも常時広告が表示される.
アプリのメリット
- 無料
- ストレージ容量を圧迫しない(約20MB)
デメリット・使いにくい点
- 紙をスキャンしてそのまま貼り付けているのか,文字が非常に荒い.
拡大はできるがそれでも読みにくい部分が多々ある. - フォントも所々バラバラで読む時に気になる.
- 広告表示がある.
- 更新が1年ちかく止まっている(2019年8月19日時点でのアプリ最終更新は2018年9月28日)
- 全体的に機能が不足.
感想
まず項目分けが日本の書籍とは違い新鮮でした.(馬尾で1つ項目が作られていたりなど).慣れれば目的の情報にたどり着くのは難しくは無いと思います.
しかし,個人的にはブックマーク機能や検索機能がないのが最もネックです.もう一度調べたい時に,どこに書いてあったかサッと調べたいのです.
内容は一般的な書籍くらいですが,まずまずまとまっている印象でした.
残念ながら日常臨床にはあまり定着しないような気がしました.時間がある時に眺める分には面白いかなと思います.