Horner syndrome: clinical perspectives (Review)
Eye Brain. 2015; 7: 35–46.
DOI:https://dx.doi.org/10.2147%2FEB.S63633
Horner症候群:臨床的展望(総説)
Horner症候群に関するレビュー論文です(2015年の論文なので少し前の論文です)
本症は,(個人的には)あまり遭遇していません.しかし,片側眼瞼下垂があったり,片側顔面の発汗低下があったり,「これはホルネルで良いのか??」と迷うことが時々あり,復習も兼ねて読みました.
長いので,前後半に分けて記載します.
前半は主に解剖です.久しぶりに解剖の教科書を見てひたすら考えました(@_@;)
日本語が怪しいかもしれないのでご注意ください.
内容が非常に濃いため,自分なりに分かりやすいよう,段落分けや並び順変更しています.
Horner症候群
眼球に向かう交感神経の障害.
縮瞳,眼瞼下垂,無汗症を呈する.
歴史
1854年にフランスの生理学者であるClaude Bernardが動物での本症を初めて報告したことに始まる.その後,兵士が首の銃創後に本症を生じることも分かった.
1869年にJohann Friedrich Horner(スイスの眼科医)が眼球の交感神経障害が原因であることを初めて報告した.