非常に久しぶりの更新です。細々でもいいので更新しようと思ってます。よろしくお願いします。
本日の論文
Ann Neurol. 2024 Mar;95(3):596-606.
PMID: 38054838
方法
SBMAで全身の筋MRIを行った症例が対象。
筋の信号変化パターンをクラスター解析した。クラスターと臨床スケールや検査所見との相関を評価。
結果
n=81
筋MRIの結果から,6つのクラスターへ分類した。
筋の脂肪置換が,下腿後面,大腿後面,骨盤,体幹,大腿前面,大腿内側,下腿前面,上肢と進行していく。これらのクラスターは罹病期間や歩行機能(6分間歩行試験),血清CK値と有意に相関する。
6分間歩行試験は,MRIでの大腿筋の所見と最も相関する。
読んだ感想
疾患ごとに筋障害の分布パターンに特徴があり,特にミオパチーではよく取り上げられる部分と思います。SBMAでも筋障害のパターンがあるというのは参考になりました。
歩行機能が近位筋障害(大腿筋)と関連するのは,実臨床での感触と合う気がします。(SBMAに限らず)大腿屈筋群や大腿四頭筋の筋力低下があったら歩行障害を疑う感覚を持ちたいですね。